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12/22/2016

今年は良い年だったのは、ふたりのおかげ

大学そばのコーヒー屋に豆を買いに行った折、会計をしながらオヤジさんに「今年は良い年でしたか?」と聞かれて反射的に「良い年でしたよ」と口をついて出た。(するとオヤジさんは「それは良かったね。うちは最悪の年でしたよ。仕入先が何軒も潰れちゃって(云々)。。」と言っていたが。)

深く考えたわけでもないが思わず「良い年でした」と答えられたということは、良いことなのだと思う。

このコーヒー屋でのやりとりをきっかけに改めて振り返ってみて、今年もっとも幸せだったことは、アトムと夢が我が家にやってきたことだ。

このブログのタイトルでもある、わが息子、カイルは、実は2015年が明けてまもなく、天国に旅立ってしまった。

そう、あれはあの年の教職実践演習のまさに最終授業の当日だった。卒業しようとしている学生たちとの別れを惜しんで記念写真をとりつつも、気持ちはその日の早朝に旅立ってしまったカイルのもとに戻るため、一刻も早く家に帰らねば、と。。。

しばらく何をする気も起きず、というよりも世界が終わってしまったような感覚が続き、家からは一切の灯り、火、が消えてしまったようだった。

通勤電車に乗っても「(うちのカイルがいなくなったのに)なんで世の中の人間は何事もなかったかのように普通に生活しているんだ!?」という小学生、いや幼稚園児並みの自己中心的な怒りにも似た感情が沸き起こるのを抑えられない日々だった。

2015年からブログポストの数ががくっと減ったのも、カイルを失ったことが大きかったはずである。

そんな3ヶ月近くがたち、自分に言い聞かせるために、ようやくポストしたのが 「復活」:

http://cherryshusband.blogspot.jp/2015/04/resurrection.html

このポストのイラストと詩(rainbow bridge)は古くからの友人ソウルメイトの「おちいさん」が、ドイツから送ってくれたものだ。彼女のメールのおかげで、すこしは cope するのが楽になった。心から感謝している。

15年間、文字通り毎晩、枕元で一緒に寝てくれていた我が子カイルの一周忌が過ぎてしばらくして、アトムと夢を迎えた。

ふたりともおそらく酷い幼少期を送ってきたせいで、すでにかなり人間に対して偏見が強くなっていた。とくに夢のほうは、家の隅に隠れてしまってずっと顔をみせてくれないような日々が続き、このままひきこもりでずっといくのかなぁ、と半分あきらめにもにた日々を重ねて十ヶ月、いまではまあまあ、毎晩顔を見せてくれるようにはなった。

夢はいまだに目を合わせると、あるいは1m以内に近づくと、脱兎もとい脱ニャンコのごとく泡を食って逃げてしまうが、まあ最初のひきこもり女子の状態から見れば、よくぞここまで。。。

きっといつか心を許してくれて、触れるようになる。。。かな?

なるよ。